知っておきたいテロメアとエイジングの関係
染色体の末端にあるテロメアは、細胞の寿命に関与しているといわれ、生命の回数券とも呼ばれています。テロメアは、加齢に伴い短縮することが知られており、テロメアの短縮はエイジングに関連しているとされています。
イーラルでは、プルーン分解物とビワ葉エキスがPOT1(ポット・ワン)の産生を促進させるという発見に至りました。プルーン分解物とビワ葉エキスを使用する事でPOT1産生促進によりテロメア末端が保護され、細胞の寿命を長らえる効果が期待されます。
細胞分裂とテロメア
テロメアとは染色体の末端にある構造で、1930年代に細胞遺伝学的研究から発見されました。分子生物学の発展によりDNAの複製機構が明らかになっています。
テロメアは細胞分裂を重ねるごとに短くなり、細胞の寿命は遺伝情報が詰まった染色体の末端にあるテロメア(分裂時計)の短縮が関与しています。
このテロメアの短縮を抑制することで細胞の寿命を長らえる効果が期待できます。
(豆知識)
真皮由来の線維芽細胞や表皮由来の角化細胞、脾臓・腎臓・肝臓などの細胞において、老化におけるテロメアの短縮が認められています。テロメアの短縮は高ストレス、喫煙、肥満などでも促進されます。これらは酸化ストレスとも相関するものと考えられています。テロメアに蓄積した傷害は、テロメアの短縮をさらに促す可能性があります。
POT1とは、テロメア保護タンパク質1(Protection of Telomeres 1)のことを指し、テロメア短縮から守っている末端キャップタンパク質です。細胞分裂時以外のテロメアの短縮からテロメアを保護する役割を担っています。
テメロアを短くする要因
テロメアを短縮させる要因の1つに、テロメア末端がダメージし短縮してしまうことがあります。
テロメアは末端がダメージしないようしっかりと丸まってPOT1によって保護されていますが、加齢、高ストレス、喫煙、肥満などによってPOT1が減少すると、テロメアが保護されず不安定な状態になり、ダメージを受けやすくなります。
【テロメアがダメージを受けにくい状態】
POT1によってテロメアがしっかりと丸まっていると安定となり、ダメージを受けにくい状態となる。
【テロメアがダメージを受けやすい状態】
テロメアが伸びた状態だと不安定な状態でダメージを受けやすい。
イーラルの発見
テロメアを保護する役割を持つPOT1は、加齢と共に減少します。イーラルでは、プルーン分解物とビワ葉エキスがPOT1の産生を促進させるという発見に至りました。POT1産生促進によりテロメアを保護する効果が期待されます。
実際にこれらのエキスを配合したヘアケア剤を、毎日使用した実使用試験においては、1ヶ月適用にて頭皮の状態が改善しました。 これは、頭皮のターンオーバーが正常化することで、過剰な細胞分裂を抑え、テロメアの短縮を抑制し、細胞の寿命を長らえる効果が期待できます。
さらに長期的に使用し続けることにより、過剰なテロメアの短縮が抑制され細胞の寿命を長らえる効果が期待でき、そして美しさの維持が期待できます。
モニター結果
頭皮角質の状態
モニター前は、乾燥による厚い重層剥離が観察されましたが、薬剤使用1ヶ月後改善が認められました。角層の形もいびつな状態から多角形になり、ターンオーバーの改善が確認できました。
期間:1ヶ月使用
使用アイテム:プルーン分解物、ビワ葉エキス配合頭皮用化粧水
【角質状態確認】角質染色にて確認(撮影倍率200倍)
頭皮の状態
使用後頭皮全体の赤みが軽減しました。毛細血管が確認でき、血流も良好な状態になりました。
期間:14日間使用
使用アイテム:プルーン分解物、ビワ葉エキス配合頭皮用化粧水
【頭皮状態確認】マイクロスコープにて確認